銘仙とは

銘仙は、大正から昭和前半期に大流行した絣着物で、斬新なデザイン、鮮やかな色、しかも庶民の手の届く値段で圧倒的な人気を博しました。休日におしゃれをして街を闊歩する「職業婦人」―銘仙は、当時の自立を夢見る女性のファッションであり、「大正ロマン」「昭和モダン」を表現する重要なアイテムでもありました。
今、再び銘仙が海外からも注目されています。それは、高級でなく大衆着、伝統でなく近代織物、繊細でなく大胆デザイン……など、数えきれない銘仙の魅力が多くの人に知られてきたということです。また、産地である足利、伊勢崎、秩父においては、銘仙をまちづくりに活かす活動も盛んになってきています。

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大正お洒落女子のパワー炸裂!

薔薇に水玉、レースに水仙、荒波とカモメ、雲と飛行機、水平線とヨット…… さまざまなモチーフが大胆に落とし込まれた驚きのデザイン。

明治から大正、昭和にかけて当時の女性たちを夢中にさせた着物、「銘仙」。 伝統的な和柄をべースにしながらもアール・ヌーヴォーやアール・デコといったヨーロッパ発のデザインに刺激を受け進化していった斬新でモダンなテキスタイルの数々を、時代の香り漂う図案原画やポスターとともに紹介します。

グラフィックデザイナーやファッションデザイナー、漫画家にもオススメの1冊!

Publisher: 青幻舎
2,700円
208ページ
22.7 x 14.2 x 2 cm

 

VIVID 銘仙 ー煌めきのモダンきものー

足利市立美術館 2016年10月22日(土)~12月25日(日)

 大正から昭和前半に日本女性の間で大流行した着物・銘仙。「職業婦人」が休日におしゃれをして街を闊歩する。当時の女性のファッションの中心は、斬新なデザイン、鮮やかな色、しかも庶民の手の届く値段の銘仙でした。それは、「大正ロマン」「昭和モダン」を表現する重要なアイテムでもありました。今、再び銘仙が世界から注目され、産地である足利、伊勢崎、秩父では銘仙をまちづくりに活かす動きが活発になってきています。
 本展では各産地の優れた銘仙を「VIVID MEISEN」と名づけ、約70点の着物と当時の図案やポスターなどを紹介します。あわせてシンポジウムやワークショップを行います。


自由曲線による構成模様銘仙着物 昭和10年頃 桐生織塾蔵

URL=http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/2016meisen.html
開館時間=午前10時̶ 午後6時(入館は午後5時30分まで) 
休館日=月曜日(11月21日を除く)、11月4日(金)、11月24日(木) 
観覧料=一般700(560)円、高校・大学生500(400 )円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*障がい者手帳をお持ちの方は、観覧料が免除になります。
*「いきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛 広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)。
*第3 日曜日「家庭の日」(12月18日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。
*11月19日(土)、20日(日)、23日(水・祝)は足利学校さままつりのため無料となります。
主催:足利市立美術館
後援:伊勢崎市、桐生市
協力:(一財)足利織物会館、足利商工会議所、足利まちなか遊学館、いせさき明治館、いせさき銘仙の会、桐生織塾(和田良子、武藤和夫コレクション)、栃木県産業技術支援センター繊維技術支援センター、東京文化財研究所、木村和恵、橋本晴男、(公財)足利市みどりと文化・スポーツ財団、東武鉄道(株)
企画協力:E・V・Eコミュニケーションズグループ(株)

関連プログラムのご案内

シンポジウム「VIVID 銘仙の魅力とその産地」

銘仙。それは、鮮やかな色彩と斬新なデザインで、半世紀以上経った今日でも、私たちを魅了し続ける着物。
今、銘仙が再び日本で、そして世界で注目されてきています。
銘仙の歴史を知り、そして今日の取り組みから未来へ・・・
次なる銘仙の時代に向けて、産地同士が熱く語り合い、未来を紡ぎ出します。

第一部の講演プログラムは、銘仙流行の背景、その歴史と、銘仙を支えた技術を、豊富な写真資料を通して紹介します。
ローマで多くの方々にご参加いただいたVIVID銘仙展の凱旋記念講演会です。

第二部では、伊勢崎市、秩父市からのゲストも交え、銘仙の産地がそれぞれどのような取り組みを行っているのか、
また産地それぞれがどのような未来を描いているのかを、対談系式で熱くお話しいただきます。 

さらに、スペシャルゲストに、「足利を、銘仙を世界へ!」をモットーに活動している足利発アイドル・渡良瀬橋43、
また銘仙小唄の伝承を行う足利民謡・民舞連盟にも演奏いただきます!!
 
銘仙の歴史を知り、そして未来を見つめるシンポジウムとなります。是非、足をお運びください。

主催:足利市立美術館
開催日:2016年11月3日(木)
時間:14:00-16:30
申し込み、問い合わせ TEL.0284-43-3131
場所:足利商工会議所 友愛会館 4F わたらせホール(足利市通3丁目2757)
URL=http://ashikaga.info/

シンポジウム内容:
第1部 VIVID銘仙展記念公演
登壇者
大森哲也氏(足利市立美術館館長)「VIVID銘仙の魅力」
新井正直氏(銘仙研究家)「銘仙のデザインと型紙捺染」
(モデレーター:沢辺EVE)

第2部 VIVID銘仙の産地—産地の取り組み、現在と未来—
登壇者
市川聡一氏(秩父市商工課)
杉原みち子氏(いせさき銘仙の会)
大森哲也氏(足利市立美術館館長)
(モデレーター:沢辺EVE)

ゲスト
渡良瀬橋43 URL=http://watarasebashi.com/

足利銘仙小唄の会

スペシャルギャラリートーク
日時:11月19日(土)、12月17日(土) 各日午後2時~3時
ゲスト:新井正直(銘仙研究家)
参加費:無料
*12月17日(土)は、高校生以上は当日観覧券がが必要です(11/19は観覧無料)
*開始時刻に美術館受付前にお集まりください(事前申し込み不要)。

ワークショップ「銘仙で秋香る小物作り」
内容:銘仙の端切れを利用して、ヘアゴムやブローチを作ります。
日時:11月20日(日)、午後2時~4時
会場:足利市立美術館多目的ホール
講師:宇都木由美
参加費:500円
定員:20名
*事前に電話(0284-43-3131)でお申込みください。

対話による観賞の会「作品の声を聴こう」
日時:11月26日(土)、午後2時~4時
展示室で出品作品をもとにして、ファシリテーター(司会役)が参加者に質問をしながら、自由に作品の感想を話し合います。

対象:高校生〜一般
参加費:無料(ただし当日観覧券が必要です)
*着物でお越しの方は入館無料にてご参加いただけます。
定員:20名
協力:あしかが対話型鑑賞の会、アトリエmado、うさぎや
*事前に電話(0284-43-3131)でお申込みください。